「われらはいま、宇宙の散歩に出かけたところだ」
南米を訪れていた松岡正剛が、旅先で稲垣足穂、野尻抱影の二人の訃報を相継いで知り、日本に戻り真っ先に着手したとされる臨時増刊号。抱影頌、足穂頌、共振界と三部にわけ、それぞれの年表と、堀内邦彦、萩原幸子、まりの・るうにい、荒俣宏ら執筆者のテキストを収録。力の入った羽良多平吉によるアートディレクションも素晴らしい一冊。デザインには戸田ツトムも参加。
目次:
1977.12.24 EVE
われらはいま、
宇宙の散歩に
出かけたところだ
ねえ、口で伝えられる物語のように
移ろい行き、溶けて幻に似た無に近づく
物質の将来について語ろうじゃありませんか -松岡正剛
私はいつも
猫と土星とタルホルン -まりの・るうにい
霊気を吐いたタルホの「青い火」 -荒俣宏
クシー君の発明 -鴨沢祐二
生目の内と外 -赤瀬川原平
表紙にスレ・フチに傷み・経年ヨゴレ有。中ページ良好。
工作舎, 1977
25.5×18cm 152p
ソフトカバー | condition: B