Deeds. Not words: The berlin wall is down, let's down the many invisible walls
「行動。言葉ではなく。ベルリンの壁は倒れた、多くの見えない壁も倒そうではないか」
スイス・タイポグラフィの潮流を受け継ぎ、 大阪を拠点に独自の活動を展開したタイポグラファ、デザイナーのヘルムート・シュミットによる1992年制作のポスター。1989年10月9日のベルリンの壁崩壊から4ヶ月後にタイポグラフィの講演のためにミュンヘンを訪れたシュミットは現地にも足をのばした。学生や労働者たちがハンマーなどで壁を砕いて売っており、土産として壁の一欠片を持ち帰ったあと、壁の崩壊を表現する必要を感じたシュミットはコンクリート片をコピー機でスキャンし、率直な言葉を添えてポスターとした。荒削りな、率直な、飾らぬ印象のコンクリート片にあわせて、メッセージはベルリンの壁の崩壊と同年に発表されたドイツ人デザイナー、オトル・アイヒャーによる書体「ロティス・サンセリフ」で組まれている。本ポスターは、3枚のシリーズがあり、やわらかい黒が得られる3色のプロセスカラーで印刷。デザインとタイポグラフィの私的習作であるとともに歴史的事件への応答であり、コメントとしている。
フチに傷み少・一点薄っすらとしたシミ(小)有。
Poster, 1992
size: 728 × 1030 mm
condition: B
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